思い出のお菓子たち ⑧Rose Bakeryのキャロットケーキ

今週は、店が休みなので、私の思い出のお菓子を1つ紹介します。
今回はRose Bakeryについてのお話です。
Rose Bakeryはのローズ・カッラリーニさんが、ロンドンで始めた食料・総菜店がルーツにあります。その後、パリにてオーガニックで身体によい食材を使ったイギリス料理を提供するお店としてRose Bakeryができました。
現在では、パリに4店、日本に2店、ロンドン、ニューヨーク、そしてロサンゼルスに各1店ある、とても有名なお店です。日本では、丸の内と銀座に2店舗あり、コロナ禍で一旦閉まっていたのですが、最近リニューアルOpenしています。
日本語で翻訳された料理本「BREAKFAST LANCH TEA」「HOW TO BOIL AN EGG」もあり、私の大好きな本の一つです。この本を見ていると、ローズさんの食事や食品、お店に対するコンセプトやスタイル・料理の美しさにめちゃくちゃ魅了されます。

私はロンドン店に行ったのですが、ピカデリーサーカス駅とグリーンパーク駅の間にある、お洒落ショッピングエリアのドーバーストリートマーケットというファッションビルに入っています。
女一人旅でバックパッカーのようないでたちで入るには、ちょっとドキドキするところなのですが、ローズベーカリー自体は明るくナチュラルで、お店の人もフレンドリーだし、何より惣菜やお菓子の売り方がとても素敵でクラクラします。(はるか昔の写真です)
日本店もですが、かなりハイセンスで庶民的とは言い難いエリアにお店が併設されているのですが、それはローズさんが、もともと衣料関係のお仕事をされていたからなのかもしれません。

さて、お店の事をつらつらと書きましたが、このお店と言えばキャロットケーキが有名です。
私も何度かいただきましたが、円筒形に焼き上げられたケーキの上にクリームチーズフロスティングが載っている珍しい形で提供されます。
そこまで香辛料が強くなく、ふわっと柔らかめの優しい食感。フロスティングはそこそこ甘いですが、海外では、かなり甘さ控えめです。最近はこのような健康志向のカフェが多くなりました。

REN BAKE SHOPでは、最近はキャロットケーキをレイヤーケーキ(真ん中をスライスしてフロスティングを挟むタイプ)として提供していますが、以前はローズベーカリーのようなキャロットケーキに近づけたくて、マフィン型で焼いて提供していました。
その方が、香ばしくふわっと焼けて私好みなのですが、ちょっと地味だったのでレイヤーケーキの方がお客様の手に取ってもらいやすいようです。いつかまた、一つ一つのケーキに手がかけられるゆとりが出来たら、マフィン型で焼いて、上にフロスティングを絞るカップケーキとして提供したいです。

さて、この時はキャロットケーキを食べに行ったのですが、一緒に食べたお惣菜が、とても美しくかつ美味しかったです。旅行中ずっとケーキばかり食べていたので、本当にお腹に染みました。

キッシュも買ったのですが、私好みの包装で、無造作に降り曲がったキッシュがそそります。
食べかけのバターがそのまま側面にへばりついて入れられているのにも、ちょっと笑います。
こういうラフさが大好き。レシートも手書きでかわいかったなぁ。

雑(ぞんざい)とラフの境目って難しいなぁと日々感じるのですが、何だろう、、、
1つ1つは丁寧に作られて美しく、店内も食品にも清潔感があるけれど、最後は雑ってこと?
大切なところはキッチリ締めて、あとはユルユルするってことなのか。
整然と雑を行ったり来たり、バランスが大事なのかな?
それってとてもセンスを要求される事なのかも。
そんな事を感じさせるお店です。
日本でも食べる事ができるお店なので、東京に行かれた際はぜひお試しあれ。

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